ドローン資格に興味がある人ドローンの国家資格を取りたいけど、手続きが複雑そうで不安…



難しそうに感じますよね。でも大丈夫です!一つずつ順番に解説していきます。
東京都内のドローンスクールに通学し、二等無人航空機操縦士の学科試験・修了審査に合格した筆者が、DIPS登録から学科試験まで、つまずいたポイントも包み隠さずお伝えします。
- 二等無人航空機操縦士の取得に必要な3つのシステムと手続きの全体像
- DIPSの電話番号「+81」問題など、実際につまずいたポイントと解決策
- スクール手続きサポート終了後、自力で進めるための具体的な手順
- スクールの講習内容、費用、難易度のリアルな体験談
※ この記事は2026年3月に学科試験・修了審査に合格した筆者の体験をもとにしています。
最近ではドローンスクールの手続きサポートに頼れなくなってきており、登録手続きは基本的に自分で行う必要があります(詳しくは後編にて)。この記事が、これから資格取得を目指す方の道しるべになれば幸いです。
※ 学科試験・修了審査の体験談は後編にて詳しくお伝えします。
二等無人航空機操縦士とは?ドローン国家資格の基本
二等無人航空機操縦士とは、2022年12月の航空法改正により新設された、無人航空機(ドローン)を操縦するための国家資格です。
資格がなくてもドローンを飛ばすこと自体は可能ですが、この資格を持っていると人口集中地区(DID)上空などでの飛行許可手続きが簡略化されるなどメリットがあります。言わば、ドローンを飛ばすための「国のお墨付き」です。
一等と二等の違いは? どちらを取るべき?
一等と二等では、主に下記のような違いがあります。
| 一等 | おすすめ 二等 | |
|---|---|---|
| 飛行の範囲 | カテゴリーIII (第三者上空の目視外飛行) | カテゴリーII (人口集中地区上空など) |
| 難易度 | 高い | 比較的取りやすい |
| 費用 | 約50〜100万円程度 | 約20〜40万円程度 |
| 合格率(スクール経由) | ― | 86〜95%程度 (各スクール公表値) |
| おすすめな人 | 物流・インフラ点検等の事業者 | 趣味〜業務利用の方 |
趣味での空撮や一般的な業務利用(測量・点検など)であれば、二等で十分です。第三者上空での目視外自律飛行(いわゆるレベル4飛行)が必要な場合のみ、一等が必要になります。
こんな人に二等無人航空機操縦士がおすすめ
- ドローンを仕事で使いたい方(空撮、測量、農薬散布、点検など)
- 趣味でドローンを飛ばしたいが、飛行許可の手続きを楽にしたい方
- 建設業や農業でドローン導入を検討している事業者の方
- 2025年12月の民間資格の優遇措置終了に伴い、国家資格への切り替えを考えている方
まず知っておきたい ― 3つのシステムにアカウントが必要
二等無人航空機操縦士を取得するには、3つの別々のシステムにアカウント登録が必要です。 これが最初の混乱ポイントです。
二等無人航空機操縦士を取得するのに必要なシステム
| システム名 | 運営 | 何に使う? |
|---|---|---|
| DIPS 2.0 (ドローン情報基盤システム) | 国土交通省 | 技能証明申請者番号の取得、 機体登録、飛行許可申請など |
| 無人航空機操縦士試験 申込システム | 指定試験機関 | 学科試験・実地試験の申し込み、 身体検査の申請 |
| プロメトリック | プロメトリック社 | 学科試験の会場予約・受験 |



えっ!? 何で3つもあるの?



そう思ってしまいますよね。でも順番にやれば大丈夫ですよ!
資格を取得するには、それぞれ別々にアカウント登録が必要で、システム間の連携も完全ではありません。筆者も最初、どのシステムで何をすればいいのか分からず混乱しました。
以下で、全体の流れを順番に解説します。
二等無人航空機操縦士の取得までの全体の流れ【7ステップ】
二等無人航空機操縦士の取得には、DIPS登録からスクール修了審査まで7つのステップがあります。 期間の目安は1〜3ヶ月程度です。
ドローン情報基盤システム(DIPS 2.0)でアカウントを作成します。
DIPS2.0上で申請し、番号を取得します。スクール入校に必要となりますが、スクールによっては入校後(実技講習の途中まで)の取得でもOKな場合があります。入校前にスクールに確認しましょう。
筆者は5日ほどで取得できました
全国にある登録講習機関から自分に合ったスクールを選ぶ。
私は東京都内のスクールを選びましたが、実地講習場が千葉や埼玉にあるスクールも多いです。通いやすさだけでなく、実際の講習環境がどこにあるかもチェックポイントです。
学科講習+実地講習を受講します。※学科10時間・実技10時間は、国土交通省が定める登録講習機関の標準カリキュラム時間です。
無人航空機操縦士試験申込システム+プロメトリックで申し込み、CBT方式(50問・30分)で受験します。
筆者は学科講習10時間に加えて、YouTubeで模擬試験動画をチェックして3時間ほど自習し、無事合格しました。
無人航空機操縦士試験申込システムから申請します。運転免許証での代替が最も手軽です。
運転免許証で申請して、手数料は5,200円でした。
スクールでの修了審査に合格すれば、技能証明書が交付されます。有効期間は3年で、更新時には更新講習の受講が必要です。
日常点検記録や飛行記録の注意点、実技審査で気を付けたことなどは、後日記事にする予定です。
ステップは一例です。順番は前後しても大丈夫な箇所もあります。
🚁 筆者の現在地: : STEP 7まで完了! 学科試験・修了審査ともに合格しました。現在は限定解除(日中飛行・目視内飛行)の講習を受講中で、技能証明書の交付手続きに進む予定です
2つの取得ルート ― スクール経由 vs 直接受験
二等無人航空機操縦士の資格を取得する場合、スクール経由か直接受験の2つのパターンがあります。
| スクール経由 (登録講習機関) | 直接受験 (指定試験機関) | |
|---|---|---|
| 実地試験の免除 | 修了審査で代替 | 実地試験が必要 |
| 初心者向き | ||
| 実技練習の環境 | スクールが用意 | 自分で確保が必要 |
| 費用を抑えられる | 20〜40万円 | 数万円・試験料のみ |
| 合格率 | 各スクール公表値で 86〜95%程度 | スクール経由と比べて 低い傾向 |
初心者の方には、スクール経由がおすすめです。 実地試験が免除されるため合格率が高く、実技練習の環境も整っています。私もスクール経由で取得を進めています。
なお、個人事業主の方で、ドローンを業務に活用している(または活用予定の)場合は、研修費等として経費処理できる可能性があります。ただし事業との関連性が前提となるため、詳しくは税理士等にご相談ください。
【つまずきポイント①】DIPS2.0登録の電話番号の「+81」表記で戸惑った話|対処法を解説
DIPS2.0の電話番号入力欄には、最初から「+81」(日本の国番号)が表示されています。先頭の「0」を抜いて入力すればOKなのですが、ちょっとした落とし穴がありました。
登録後の確認画面では「+81」が消えて、「90XXXXXXXX」のように数字だけで表示されるのです。さらに、この「0なし」の番号がそのまま無人航空機操縦士試験申込システムにも自動連携されます。
しかも試験申込システム側では、メールアドレスとパスワード以外の個人情報は変更できない仕様。



登録画面が『90XXXXXXXX』になってるけどいいのかな…
DIPS2.0のアカウント登録自体はそこまで複雑ではないのですが、電話番号の入力で戸惑ってしまいました。
✅ 結論: 「0」を抜いて入力しても、試験申し込みもその番号で支障なく進んでいます。
DIPS2.0のアカウント登録の時に、本当はマイナンバーカードで本人確認をしたかったのですが、ちょうどカードの有効期限が切れてしまい、使えませんでした。
実は3ヶ月前に更新の通知が届き、2ヶ月前には手続きを開始したのですが、受け取りの予約が取れたのは期限切れから2ヶ月後が最短…。早めに対応したつもりだったのに間に合いませんでした。
ドローンの資格に限った話ではありませんが、行政手続きは「早めに」のつもりでも想像以上に時間がかかることがあるので、身分証明書の有効期限は定期的にチェックしておくことをおすすめします。
【つまずきポイント②】身体検査の申し込みで驚いた「ファイルサイズ1MB以下」の制限
身体検査の申し込み時の本人確認書類アップロードには、「ファイルサイズを1MB以下にした上でアップロードいただけますと幸いです」という注意書きがあります。 スマホで撮影した写真はそのままだとサイズオーバーになるため、事前に画像を縮小しておきましょう。



最先端のドローンを飛ばすための申請なのに、サイトの仕様が平成初期みたい…
少し悲しくなりますね。正直、スマホの写真をそのまま上げても通りそうな気はしましたが、万が一エラーや再提出になるのも面倒なので、念のためサイズを縮小してからアップロードしました。
スマホの設定や写真アプリでもリサイズできますが、ここでは簡単に対応できるWindowsのペイントでの方法を紹介します。








: アップロードする前に、ファイルのプロパティでサイズを確認しておくとスムーズです。文字が潰れていないかなども確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
- 二等無人航空機操縦士は独学で取得できますか?
-
学科試験は独学で受験可能です。ただし実地試験は指定試験機関で受験するか、登録講習機関(スクール)の修了審査を受ける必要があります。各スクール公表値では、スクール経由の合格率は86〜95%、直接受験はスクール経由より低い傾向です。
- 二等無人航空機操縦士の取得費用はいくらかかりますか?
-
スクール経由で総額20〜40万円が相場です。内訳はスクール受講料(15〜30万円)、学科試験手数料、身体検査手数料、技能証明書交付手数料です。直接受験の場合は試験料のみ(数万円)で済みますが、実技練習の環境を自分で確保する必要があります。
- 二等無人航空機操縦士の難易度は?
-
スクール経由なら、しっかり講習を受ければ十分合格できます。各スクール公表値では、学科試験の合格率は60〜80%程度、スクール修了審査の合格率は86〜95%程度と言われています。
- 取得にかかる期間はどのくらいですか?
-
スクール通学の場合、申し込みから取得完了まで1〜3ヶ月程度が目安です。スクールのスケジュールや学科試験の予約状況により前後します。
- DIPSの登録は必須ですか?
-
はい、必須です。技能証明申請者番号の取得にDIPSアカウントが必要です。登録は無料ですが、手順がやや分かりにくいので、この記事の解説を参考にしてください。
- 資格の有効期間はありますか?
-
技能証明書の有効期間は3年間です。更新時には登録更新講習機関での更新講習を受講する必要があります。
まとめ
この記事のまとめです。
- 二等無人航空機操縦士は、ドローンを趣味や仕事で使いたい方にまず取得してほしい国家資格
- スクール経由が安心(実地試験免除、スクール公表値の合格率86〜95%)。費用は総額20〜40万円が相場
- 3つのシステム(DIPS 2.0・試験申込システム・プロメトリック)にそれぞれアカウントが必要
- 電話番号の「+81」表記は先頭の0を抜いて入力して申請は通る
- 身体検査の書類アップロードはファイルサイズ1MB以下に縮小が必要
- 技能証明の有効期間は3年。更新講習が必要
※ 本記事は執筆時点の法令に基づく一般的な解説であり、個別の事案に対する具体的な法的アドバイスを提供するものではありません。実際のお手続きについては専門家にご相談ください。
※ 制度に変更があった場合は随時更新します。最終更新: 2026年4月7日
以上で、前編は終了です。ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
後編は、ドローンスクールの手続きサポートが終了している背景や、筆者の通っているドローンスクールの講習や実技審査について、費用などを投稿する予定です。
後編もお楽しみいただけたら幸いです。最後に、この記事に関するクイズをどうぞ!
この記事の理解度チェック!
全3問の○×クイズに挑戦!

